
今回は新卒で入社してなぜかCOBOLを学ばされた体験談を2つお届けします。
いまどきCOBOL?と思われるかもしれませんが、昔作ったシステムが現役で稼働している企業もまだまだあるので、珍しい話しではありません。
目次
体験談①ー新入社員研修でまさかのCOBOL
私は新卒でシステム開発会社に入社しました。
当時はまだプログラミング未経験です。
入社後、最初の1ヶ月間は新入社員全員で研修所に宿泊し、マナー研修とあわせてプログラミングの基礎研修を受けました。
その研修では、人事部の社員が講師となり、用意されたテキストと指定の参考書を用いて研修が行われました。
研修で学んだプログラミング言語はCOBOLでした
その研修で学んだプログラミング言語はまさかのCOBOLでした。

と誰もが疑問に思いましたが、その会社のシステムではいまだにCOBOLが使われていたのです。
COBOLになった理由に納得できました。
研修講師がテキストに沿って資料の捕捉説明を行いながら、簡単なプログラムを作ってはコンパイルし、実行してみるといった感じで進みました。
私を含めて新入社員はプログラミング初心者ばかりでしたので、講師だけでは手が足りず、若手社員もフォロー要員として参加していました。
研修を受けた程度では、10行程度の簡単なプログラミングを理解する位の力しかつきませんでした。
研修後は客先常駐のシステム開発プロジェクトに送り込まれた

研修が終わったあと、客先常駐のシステム開発プロジェクトに送り込まれました。
先輩社員のシステムテストを手伝いながら、簡単な移行プログラム作成の仕事なんかも与えられ、その先輩に教えていただきながら対応していきました。
開発に使用した言語は当然COBOLです。
最初は右も左もわからない状況で、納期も迫っており、先輩社員も自身のタスクの片手間で教育していたので、聞かれればわかる範囲で教える、聞かれなけれざ教えない、という感じでした。
そんな状況だった為、よく分からないことは良く分からないままになりました。
在籍年数が長くなれば、よく分かっていなくても会社の要求は容赦なくエスカレートしてしまいます。
数をこなしているうちに既存の長いプログラミングも読めるようにはなりました。
読めはしますが、全部は理解していません。
体験談②ー新卒で入った会社がCOBOLの現場でした

私は大学を卒業後、プログラミング未経験ながらソフトウェア開発の会社に就職できました。
そんな私の経験から言わせてもらうと、未経験者でもプログラマーに転職することは可能です。
何も知識がなくても、会社にさえ入ってしまえば現場でどんどん知識が増えていきますし、先輩たちが教えてくれるので問題ないです。
毎日やってたら、誰だって覚えていくものです。
たいした知識がなかった私がプログラマーとして四年間も出来たので不安になることはないと思います。
実際に私自身は、大学でJavaを学んで、少しだけプログラミングの練習をしたり授業で受けていました。
会社で使用した言語はCOBOLでした
しかし、会社に入ってから使用する言語は、Javaではなく、COBOLを使用する現場でした。
何もかも初めてでしたが、徐々に慣れて、理解していきました。
ただ、テストの仕方だったり、テストデータを作ったりと本当に様々な知識や技術を習得する必要があるので、意欲とやる気と根性があれば、問題ないです。
プログラマーとしてやっていくコツ
コツコツと計画を立てて、いつまでに何をするか細かいスケジュール管理ができたり、報告や相談を上司やメンバーに伝えることがが現場では重要です。
そこら辺が大雑把では、プログラマーとしてやっていけません。
また、残業時間についても波があるので、精神的にも肉体的にもタフではないと出来ない職種だと思います。
COBOLを独学するためにおすすめな書籍
参考書籍自体が少なくなっているCOBOLですが、その中からおすすめできる書籍をご紹介します。
標準COBOLプログラミング
内容が比較的広く細かい機能までカバーされています。
手元にあると重宝する一冊。
実践COBOLプログラミング入門
500ページ近くある分厚い書籍。
COBOLの基本から書かれています。
まとめ

プログラミングという作業は、未経験者でも現場で揉まれているうちになんとなく分かっていくというか、分かっている風にはなっていくのかなと思います。
ただ、このやり方ではプロジェクト特有のやり方が染み付いてしまい、他の現場では通用しない気がしてなりません。
特にCOBOLしか知らない場合は、他の言語への移行すら困難です。
言語仕様が独特すぎるので。
そんなときは割り切って学び直すしかないですね。
個人的には、若いうちにプログラミングスクール等でしっかり勉強しておけばよかったかな、と思っています。