プログラマーという職業は、実力が評価されやすい職業です。
生産性の高い人はそれだけ会社に貢献していることになるので必然的に優遇されます。
入社時は確かに大卒のほうが初任給は高いかもしれません。
でも入社後は大卒でも高卒でも同じ土俵で勝負できますので、企業としても将来性があると思えば高卒の人でも採用します。
今回は高卒でもプログラマーになれた体験談を3つご紹介したいと思います。
目次
体験談①ー高卒で小さなソフト開発会社に就職できた
私は現在、名古屋のソフトウェア会社に勤務しています。
高卒でプログラマーになることができましたので、その事について書いていきたいと思います。
東京の小さなソフトウェア会社に就職
私は中学生の頃からプログラミングに興味を持ち、少しでも早く社会に出て挑戦してみたいという思いから、高校では情報処理科に通うことにしました。
情報処理科では、パソコンの基礎知識にはじまり、プログラミングの初歩を教わりました。
プログラミング言語はVB(VisualBasic)を使っていました。
情報処理科に通っていたことがアピールポイントになり、卒業後は、東京の小さなソフトウェア会社に就職することができました。
当時は景気が良かったのか、高卒でも結構求人がありました。
今は、基本的に大卒が必須みたいな傾向があり、高卒で就職というのは厳しい時代だと思います。
ただ、現代はITエンジニアが足りていない状況です。
ITエンジニア志望の方にはチャンスがあります。
高卒でも採用されるには
高卒でいきなり大手に就職するのは厳しいというか無理だと思いますが、やる気全開にアタックすれば、入社できるチャンスは十分にあります。
一例ですが、私の勤めている会社であれば、高卒でも入れると思います。
要は、面接担当者にあなたのやる気と思いが伝わればいいのです。
ただし、漠然と「頑張ります」だけでは何も伝わりません。
私が就職活動した時は、VBで作成したアプリケーションをポートフォリオとして履歴書と一緒に提出しました。
また、独学でJavaも勉強していましたので、その事も履歴書に少し盛って書きました。
アピール材料は少しでも多く用意した方がいいですよね。
ちなみに、採用の判断をする企業は、応募者が出してくる作品の内容よりも、その人のやる気を計る意味合いのほうが強いです。
実際に採用してから、会社の為に実力をつけて頑張ってくれる人なのかを見ているのです。
ITエンジニアは実力が大事
この業界の収入は、才能だけではなくて、いかに多くの経験を積んだかも加味されます。
初期の待遇違いは多少あるかもしれませんが、社会に出てからは学歴よりも実力が評価の対象となります。
ITエンジニアという職業は、あなたの努力次第でステップアップが目指せる夢のある業界です。
早く社会に出るのも悪くないと思います。
体験談②ー独学でJavaを勉強したら高卒でもプログラマーとして採用されました
私が通っていた高校は地元でも有数の低レベルな学校で、噂では名前さえ書けば合格できると言われているくらいの高校でした。
進学率も極端に低く、卒業生はガテン系の仕事かフリーターの人ばかりでした。
私も勉強はあまり得意ではなかったので、将来の事を考えるとこのままではいけないなと思うようになりました。
プログラミングの授業がきっかけでハマった
そんな時、情報処理の授業でプログラミングの勉強を行ったのですが、これがとても楽しくてすっかりハマってしまいました。
授業で使用したプログラミング言語はJavaでした。
最初はお決まりのコンソールに「Hello World」の文字列を表示するだけのものでしたが、それから自分なりに勉強を行い、いつしかオブジェクト指向の考えを何とか理解できるレベルにまで達してきました。
その後、親にお願いしてパソコンを購入してもらい、そこで自分専用の学習環境を作成しました。
学校帰りと休日はすっかりプログラミングの勉強に明け暮れました。
簡単なWEBシステムの構築くらいは出来るようになったので、将来はプログラマーとして働きたいと思うようになりました。
ハローワークを通して高卒でもプログラマーになれた
卒業後の就職先についてプログラマーの募集はあるか学校の先生に相談したところ
「そんな就職先はない」
と言われたので、高校はあてにせず、地元のハローワークへ通いました。
そして何とか高卒ながら、プログラマーとして採用してもらうことができました。
当然未経験でしたが、今思うと独学していたというやる気を買ってもらえたのだと思います。
入社後は
私が入社した企業は、社員が10人ほどの小さなソフト会社でしたが、みんなスキルの高い人ばかりで毎日とても勉強になっています。
高卒だからといって最初から諦めるのではなく、若さとやる気をアピールするために、独学して本当に良かったと思いました。
Javaを学びたい方は、こちらも参照ください。
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体験談③ー通信制の高校を卒業してプログラマーに就職できた体験談
今回は、私ではなく私の旦那が高卒でプログラマーになれた話しです。
高校のときに情報処理の資格を取得した
旦那の最終学歴は高卒です。
高校は通信制だったので、学校へは月に1回ほどしか通う必要がありませんでした。
その為、普通の高校生が授業を受けている時間にプログラミングの勉強をし、高校を卒業する頃にはいくつかの情報処理関係の資格を取得していました。
そして、卒業後は知り合いのツテでプログラマーに就職することができました。
旦那の場合はほとんど独学だったので、プログラミングの一つ一つの動作は理解していても、就職後に実際に仕事としてプログラミングをしてみると知らないことがたくさんあると言っていました。

プログラマーという職業は、知識が日に日に増えて行くことが楽しいと思える人に向いていると思います。
大卒と高卒の比較
高卒でプログラマーになると、大学を卒業してからプログラマーになる人より、職業プログラマーとしての実力は上です。
人によっては、大卒より稼いでる方や、大成している方もたくさんいると言っていました。
ただ、高卒の場合、就職活動の選択肢は大卒に比べたら極端に狭いので、特別な事情がない限りは大学を卒業することをおすすめします。
高卒だからといって、絶対にプログラマーになれないわけではない
高卒だからといって、絶対にプログラマーになれないわけではありません。
高卒で全く知識のない状態からのスタートであっても、勉強を継続することで、ちょっとずつでも新しい事を覚えていくし、資格を取ることによっていろいろな知り合いもできるので、それが縁で就職できることもあります。
うちの旦那のように。
ですので、高卒を理由にプログラマーを諦めることはしないでほしいなと思い、これを書きました。
一つの体験談として参考になれば幸いです。
まとめ
高卒であってもプログラマーになること自体は難しくありません。
全くの未経験から挑戦するのであれば、プログラミングスクールを通じて就職支援を受けるのが確実です。
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